気づいたら、オーガニックだった。
正しさを押し付けるより、まず「楽しそう!」から。
環境にいいから。
健康のためだから。
地域のためだから。
もちろん、どれも大切です。
でも、「正しいからやろう」だけでは、なかなか広がっていかない。
おいしい!
楽しい!
おもしろい!
素敵!
やってみたい!
私たちは、そんな心が動くところから始めたいと思っています。
おいしそうだから、食べてみる。
楽しそうだから、参加してみる。
面白そうだから、田んぼに入ってみる。
地域の歴史や祭りを知って、ちょっと誇らしくなる。
そんな日々の楽しさの中に、人にも自然にもやさしい選択が、いつの間にか混ざっていく。
「頑張らなきゃ」ではなく、
「なんか楽しいから、またやりたい」。
そんなふうに、無理なく地域へ広がっていくことを目指しています。

名前に込めた想い
地域には、素敵な人や小さな取り組みが、
すでに水玉模様のように点在しています。
その点と点、人と人をつなぐこと。
そして、新しい小さな取り組みという「点」も、少しずつ生み出していくこと。
一つひとつの「点」がつながって「線」となり、
やがて大きな「円(循環)」へ。
「Mizu」は、活動が始まった瑞穂(Mizuho)から。
「tama」には、水玉の「玉」、地球の「球」、
そして循環の「環」のイメージを重ねています。
もともと地域にある人・想い・取り組みをつなぎながら、
新しい小さな「点」も生み出していく。
そんな水玉模様のようなつながりが地域に広がり、
大きな循環へと育っていくことを願って、
「Mizu-tama」と名付けました。
私たちが残したい未来
子どもたちが大人になったときも、
健やかに、夢を語り、ワクワクしながら暮らせる地域を。
人の健康。
自然や環境。
食と農。
人とのつながり。
地域の文化や歴史。
仕事や地域の循環。
一見、別々に見えるものも、
私たちの暮らしの中では、すべてつながっています。
人も、自然も、地域も。
まるごと少しずつ、健やかな方向へ。
Mizu-tamaは、そんな未来をつくっていきたいと考えています。

それぞれは別々の活動ではありません。
ひとつの水玉が、別の水玉と重なり、新しい価値やつながりを生み出していきます。
その土台に、食と農を。
食べることは、毎日のこと。
そして食べものの向こうには、
土、水、生きもの、農家さん、地域の風景があります。
だから私たちは、食と農を入り口に、
人の健康も、自然も、地域も、少しずつ健やかな方向へつないで
いきたい。
それが、Mizu-tamaが「食と農」を大切な土台にしている理由です。
でも、今の農業現場では。
Mizu-tamaが関わってきている農家さんへの聞き取りや、実際に畑へ入る中で見えてきた現場の声です。
「つくるより、売る方が大変」
→ 数百円で終わるマルシェ、売れても数千円という声も。
販路開拓、収穫、土落とし、選別、袋詰め、ラベル貼り、SNS…
野菜を育てる以外にも、多くの仕事があります。

「人が必要。でも雇えない」
→ 複数の野菜の圃場に加え、お米だけで約40反を家族で管理する農家さんも。
人手は必要。でも、人を雇えるほど経営に余裕があるとは限りません。

「水がない。雨の降り方も変わってきた。」
→ 夏場には、別の場所から1000Lもの水を何往復も運ぶことも。
水を届けられなければ、作物は枯れてしまいます。
ピーマンが全滅したり、以前はトラックで何往復も収穫できたナスが、一箱程度になる年も。

「環境に配慮しても、理解されるとは限らない」
→ 雑草を植物性堆肥として土へ戻す。でも「虫が来る」「危ない」と苦情。
謝り、野菜を届け、地域との関係をつくりながら農業を続ける。

農業は、一つじゃない。課題も、一つじゃない。
同じ「農家」でも、経営の形も、農法も、必要としていることも違います。
同じ野菜をつくる仕事でも、その先の仕組みが違えば、農家さんが背負う仕事も変わります。
JAや大きな出荷先など、すでに販売の仕組みがある農家さんでは、販売やPRを自ら担う必要が少ない場合があります。
また、大型機械や専門的な技術・免許が必要な作業が中心で、未経験の人が簡単には入れない農業もあります。
一方で、自分たちでお客さんへ届ける農家さんは、栽培だけでなく、
販路開拓、収穫、土落とし、選別、計量、袋詰め、ラベルづくり・ラベル貼り、SNSでの発信、注文対応、梱包・発送まで。
「つくる」以外の多くの仕事も、自分たちで担っています。
さらに、包装資材の高騰や、必要な袋が手に入りにくいなど、農法を問わず影響を受ける問題もあります。
そして、担い手不足、猛暑、雨の降り方の変化、水不足、資材価格の高騰など、農法や経営形態を問わず共通する課題もあります。
農家さんによって、困っていることも、できることも、それぞれ。
なぜ、Mizu-tamaは有機農業を大切にしているの?
農業全体にさまざまな課題がある中で、Mizu-tamaはこれまで、
土や水、生き物への負荷をできるだけ抑え、自然の循環を大切にする農家さんたちと多く関わってきました。
猛暑や雨の降り方の変化、水不足など、農業そのものが気候変動の影響を強く受ける今、農業の側からも環境への負荷を減らしていくことが必要だと私たちは考えています。
そこで見えてきたのは、
環境に配慮した農業を選ぶだけでは、それを続けていくのは簡単ではない
という現実です。
畑で野菜を育てれば終わり、ではありません。
販路を探し、収穫し、土を落とし、選別し、計量し、袋詰めをする。
ラベルを考えてつくり、貼り、SNSで発信し、注文を受け、時には梱包・発送まで行う。
その一つひとつに、時間も手間も費用もかかります。
包装資材の価格が上がったり、必要な袋が手に入りにくくなったりすることもあります。
さらに、自分たちの農法について地域へ説明し、理解を得ながら続けている農家さんもいます。
一方、JAや大きな出荷先など既存の流通網につながる農家さんでは、販売やPRなどを農家自身が担わなくてもよいケースがあります。
同じ「農家」でも、経営の形によって抱える仕事や課題は大きく異なります。
Mizu-tamaは、
「どうつくるか」だけでなく、
「どう売るか」「どう買うか」「どう地域で関わるか」まで、一緒に考えていくことが必要だと考えています。
だから私たちは、環境に配慮した農業が、地域の中で持続していける仕組みをつくることを大切にし、有機農業を活動の軸の一つにしています。
それぞれの暮らし方で、農業に関わる。
「農業に関わる」と聞くと、
畑を持っている人。
毎日農作業ができる人。
専門的な知識や技術を持っている人。
このような人だけができることのように感じるかもしれません。
でも、農業に関わる方法は、畑仕事だけではありません。
実は、普通の主婦やワーキングママである私たちにも、できることがあるのです。
畑に行ける人は、かんたん作業のお手伝いを。
売ることが得意な人は、販売を。
発信が得意な人は、農家さんや農法の背景を伝える。
消費者として、知って、選んで、買う。
場所を持つ人は、販売や受け渡しの拠点になる。
仕事も、得意なことも、使える時間も、人それぞれ。
自分の暮らしを大きく変えなくても、農業に関わる方法があります。
Mizu-tamaが考える「共創農業」
農家さんを一方的に「支援する」のではなく、
農家も、消費者も、地域の人も、
それぞれが農業をつくる一員になる。
そして、
農家さんが必要としていること
✖
地域の私たちができること
この重なるところで、一緒に農業をつくっていく。
Mizu-tamaは、そんな農業のあり方を
「共創農業」(ともにつくる農業)
と考えています。
農家さんのニーズと、地域にある人・得意なこと・場所などをつなぎ、その地域に合った仕組みをつくる。
でも、仕組みは、つくっただけでは動きません。
実際に動かすのは「人」です。
関わる人それぞれが意味を感じ、無理なく続けられるように、役割をつないだり、想いを共有したり、必要に応じて形を変えたりすることも大切です。
仕組みをつくること。
そして、人の力をつなぎながら、その仕組みを育てていくこと。
Mizu-tamaは、その両方を「共創農業」に必要なものだと考えています。
🌱 つくる
農家としてつくる/農作業シェア/シェア田んぼ
🧺 売る
マルシェ/売り子/販売・受け渡し拠点
🥕 買う
農家さんや農法を知り、地域で選び続ける
📣 伝える
SNS・動画・口コミ・売り場で背景や魅力を伝える
🤝 つなぐ
農家×地域×福祉×教育×学生×企業
💡 知る・理解する
農法や環境とのつながりを知り、地域の理解を広げる
すべての農家さんに、すべての関わり方が必要なわけではありません。
その農家さんが必要としていることを聞き、
それを得意とする人とつなぐ。
一人が全部をするのではなく、
それぞれができることを少しずつ持ち寄る。
それが、Mizu-tamaの目指す「共創農業」です。
「共創農業」は、もう少しずつ始まっています。
今、こんなことをしています。

農家と食べる人をつなぐ

オーガニックを日常の選択へ
